新年明けましておめでとうございます。

本年は令和3年です。「2021年、平成33年、昭和96年」に当たります。覚えておくと計算に便利な数字ですね。

平成24年(2012年)3月26日にGS法人を設立し、本年度は丸9年を迎え、10年目(第11期)が始まります。前回の第87回GS法人運営委員会でも確認したことですが、本年度の主な活動は次の2本立てが主体になります。

A. ドジョウ養殖関連の事業を、本年度も継続し、拡大する。

B. VCAD、DX関連の、企業支援事業を始める。

1. いずれも私たち一般の専門技術からは、少し不慣れな分野です。専門家はあまり多くはないかも知れません。しかし新技術開発、新商品開発、新事業開拓にも繋がりそうです。国を挙げての活性化テーマに取り上げられている、観光事業活性化や、デジタル技術の普及にも、関連があると思われます。

2. 本年度は特に、理研シーズの民間への普及事業を、側面から支援する年にできればと思います。理研の大崎様からのご提案を成果に結び付けたい。このチャンスを生かせずに、GS法人の将来はないとさえ思われます。

3. 上記A.のドジョウ養殖関連では、様々な成育条件とその効果を、ビッグデータやAI(人工知能)で確認しながら大幅に上げられると期待できます。上記B.は、国を挙げて強化しようとしているテーマです。上記A.の活用事例の他に、企業ごとのニーズを探り、応用方法を検討し、発展に結びつける支援事業にしたいと思います。

4. 我が国でもIOT、AI、DXは少しづつ普及が始まっております。従来業務の効率化目的が多いようです。欧米では新技術・新商品・新事業への活用が盛んなようです。是非その方面へも目を向けたいと思っております。

5. 以前にも指摘させて頂きましたが、我が国のGDP(国内総生産)は、2000年から全く横ばいです。世界のGDP合計では、中国や途上国の発展により、2.6倍にも伸びているのに。政治家、官僚、財界、マスコミ、及び支援専門家でさえ、気にしている方々はホンの1部に見えます。このままでは、次世代の将来が気がかりになります

6. 国連統計による名目GDP(2020年12月23日発表)のデータをグラフ化し、過去の経緯を可視化しました。

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7. 元データは、下記になります。 https://www.globalnote.jp/p-data-g/?dno=10&post_no=12794 

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8. 更に世界トップ企業50社の、時価総額ランキングの経緯を比較しました。1989年には日本の企業がトップから5位までを独占し、合計32社もありました。ダントツです。ちなみに2位アメリカは17社、3位イギリスは1社です。これが2019年になると、日本企業はトヨタ1社のみです。1位はアメリカの31社、2位中国の7社、3位スイスの3社、4位以下は日本を含め9か国で各国共1社です。過去の栄光の座から、大幅に落ちております。

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出典https://media.startup-db.com/research/marketcap-global

9. 特許出願件数の推移をみると、2000年当時の日本は、世界トップの年間40万件。2位アメリカ28万件と7位中国の2.6万件を大きく引き離しておりました。しかし2019年度は1位中国が132万件、2位アメリカ52万件に対し、日本は3位45万件と、相対的にも実数でも落ちております。

10. 我が国の企業は、元気を失っております。疲弊しております。時々企業を訪問し観察しますが、本当にそう思います。過去の遺産で、何とか生きているところもかなり多い。当時はモノ不足時代であり、途上国の企業体質も弱かった作れば売れた良き時代でした。現在の世界の状況は、大きく変化しております。変化を認め、変化に適切に対応する。これに尽きると思います。GS法人の今後の支援のポイントは、この点にあると思います。

11. 理研と和光市商工会は連携して、「ものづくり補助金・ビジネスモデル構築型」の第2期に応募するため、準備を進められております。GS法人へ協力の依頼がありました。検討結果、参画させて頂くことに決めました。企業支援を担当する技術士などの、外注としての元締めの位置づけになります。企業活性化のお役に立てる良いチャンスと思います。口頭での技術アドバイスも大切ですが、むしろ企業現場に入り、従業員と共に手を汚し、共に汗をかき、信頼関係を構築し、知恵をすり合わせて推進する。この姿勢がベースになればと思います。

12. ご存じのように、理研の技術シーズは大変高レベルです。モロに対応できる支援専門家は、多くはいないかも知れません。しかしGS法人の会員は、他の士業等の専門家よりは、向いていると思います。自分の専門分野ではなくとも、技術関連ですから、なんとなく土地勘があります。それで十分と思います。更に、各個人専門家に全てお任せではなく、困りごとや協力依頼に対し、組織としてバックアップする体制の構築が可能です。これを武器に乗り切りたいと考えております。不足するスタッフの募集も必要かも知れませんが。

13. ドジョウ養殖事業に対する助成金は、本年度もTOYOTIREとサイサンを継続して申請する予定です。更に「ものづくり補助金・ビジネスモデル構築型」については、第3期以降に申し込みたいと思っております。補助事業遂行のための体制の構築が難しい。一筋縄では行きそうもない予測です。検討時間が必要と思っております。

14. 現在は新型コロナの影響で、世界でも国内でも大変な状況が続いております。収束しても、大きな影響が残るだろうと予測されております。今までに経験したことがないほどの、激動の時代と言っても過言ではないかも知れません。皆様のお力をお借りしながら、何とか乗り切りたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

15. 55年前に新入社員としてホンダに入社した時も、不況の真只中でした。時の副社長藤沢武夫氏から、色々心得などを聞かされたことを思い返しております。GS法人のホームページにも関連記事を投稿しました。参考用に見ておいて頂けたら幸いです。(https://gs-ipanshadan.jp/1238

以上