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心と体のセルフケア(4) 中村憲雄 20-11-24

心と体のセルフケア(4) 中村憲雄 20-11-24 published on

前回の「心と体の セルフケア(3)」までは、基本的なケアの説明でした。

今回は、その先の応用編の1つになります。

「自分の中に毒を持て」という言葉があります。

1993年に、個性的芸術家O氏が著作した本のタイトルです。

太陽の塔の作者と言えば、お分かりですね。

私自身、その本は読んではおりませんが、言葉には共感を覚えました。

私なりの解釈で、心のケアについての応用としました。

1. 日本人の国民性

① 日本は古来農業国であり、調和と協力を旨として生活してきました。

② 欧米の個人主義に対し、「集団主義」と言われております。

③ 出る杭は打たれます。外れると村八分にされます。

④ ヒトの目を、相当意識した国民特性です。

⑤ 企業は「能力主義」がうたわれますが、集団主義の風潮はしっかりと残っております。

⑥ 能力発揮や個性発揮は、ヒトの目と調和を乱さないこと。これが日本のしきたりです。

⑦ 欧米企業の能力主義・個性重視主義よりも、制約条件が相当厳しい。

⑧ 勤務評価も、一般社会の評価も、今でも変わりはないようです。

2. グローバル時代に求められる国民性の背景

① 1990年初頭に日本の経済バブルは崩壊しました。

② その後2000年までに、ゆっくりと日本経済は成長鈍化しました。

③ 2000年当時のGDPに対し、2019年度の国別GDPの成長倍率の比較です。

  (IMF報告・各国GDPの推移・データ更新:2020年10月14日)

a. 中国: 12.2 倍 (2019年度GDPは、日本の2.9倍)

b. 米国:  2.09倍 (2019年度GDPは、日本の4.2倍)

c. ドイツ: 1.95倍

d. 世界合計:2.58倍

e. 日本:  1.04倍 (ほぼフラット)


④ 日本の一人当たりGDPは、2000年度の2位に対し、2019年度は25位。

⑤ GDPとは国別の稼ぎ額です。日本だけ一人負け状態が、もう20年以上も続いております。

⑥ 国連の「世界幸福度ランキング」調査によると、2019年度の日本は62位です。

⑦ その要因は、自由度64位・寛容さ92位が大きく影響しております。国民性に関連します。

⑧ 我が国では、官僚・政治家・財界・マスコミなどのリーダー層は、この現状にほとんど無関心です。

⑨ 企業の社長や行政組織なども、同様にほとんどが無関心です。国民全体の関心の薄さです。

⑩ 技術士はじめ診断士など士業やコンサルタントも同様に、ほとんど無関心に見えます。

⑪ 経済成長期には各国から敬意を払われました。現在は全く尊敬されておりません。

⑫ 国境を侵され、嫌がらせを受けても関心度が薄い。経済よりも国民性の劣化ではないでしょうか。

⑬ チコちゃんに叱られる現状ではないでしょうか。

⑭ グローバル時代、何とかしたいと思いたい。

3. 個人と集団、どうとらえるか。

① 経済成長期、日本は集団の知恵で、効率化や品質向上、新技術・新商品開発が成功しました。

② 当時はもの不足時代。各国のモノづくりレベルも低かった。作れば売れた。儲かった。

③ 今はモノ余り時代。各国のモノづくりレベルや開発レベルも高くなった。作っても売れない。

④ 時代が変われば、時代を見て、対応することが必要です。本当は。今は対応する気も乏しい。

⑤ リーダー層からの指示待ちでは、何ともならない。人任せや様子見だけでは、前進できない。

⑥ 個人の目覚めが必要な時になりました。自らの提案と行動が必要になりました。徐々にでも。

⑦ 世界からの敬意を取り戻すには、個人レベルの意識を変えることから始めるべきと思います。

⑧ 意識改革した個人と、その所属集団の意識改革。両方が必要な時代になりました。

4. 「自分の中に毒を持て」

① 個人の意識改革のキーワードです。それが心のケアと結びつきます。

② 自分の目でよく見る。外の世界を。自分や所属集団の内側を。強み弱みなども。現状把握が最初です。

③ 次に原因を知り、対策案を考え、それを絞り、計画を立て、実施行動する。CAP-Dです。

④ しかし伝統的な国民性のため、前へ進むのに抵抗がある。ついつい先延ばし、思考停止に終始する。

⑤ 「自分の中に毒を持て」は調和を乱し、利己的になることではありません。新しい解釈が必要です。

⑥ 「自己変革」は、自分が強くなることでも、何でも上手になることでもありません。

⑦ 強くなろうとバタバタしない。弱くても格好が悪くても、色々下手でも結構、と割り切る。

⑧ 自信など、どうでも良い。ヒトと意見が違っても、よくあることと、晴れ晴れと対応する。

⑨ では何をするのか。自分自身を、今までよりも大切に扱うこと。自分の人生を、見直すこと。

⑩ 新しい調和を探り、目指す。これからの世界の中で。日本人にうってつけです。

⑪ 日本人の国民性を再度直視すること。制約条件を新しい角度から見直し、手を入れる。

⑫ 興味や好奇心を、もっと重視する。危険があっても、突っ込んでみる。出る杭にもなる。

⑬ 瞬間瞬間に、ベストを尽くす。命の燃焼です。

⑭ ヒトの意見には一生懸命に耳を傾ける。意見が違えば一生懸命議論する。晴れ晴れと議論する。

⑮ 折り合いがつかなければ、後は自分の判断に従う。忖度はしても納得出来ない妥協はしない。

⑯ 嫌われ孤独になることを恐れない。未熟でも平気で生きる。行き詰っても、何とか挑戦を続ける。


⑰ 自分の価値観を持って生きる。変える時も来るかもしれないが。自分自身の人生の創作。

⑱ 要は、もっと幸福に生きる。これを追求する。この姿勢が、個人にも集団にももっと欲しい。

⑲ この姿勢が希薄であると海外から見られ、軽んじられているのではないでしょうか。

⑳ 自己流で良い。自分たち流で良い。主体的に、エネルギッシュに生きて行きたい。敬意を得たい。

㉑ 10代でも意欲が乏しい年寄りがいる、80・90代でも意欲を持った若者がいる。

㉒ 自分の人生だから、死ぬ瞬間まで、生涯現役で活き活きと生きて行きたいものです。

                                 以上

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