定時総会は、その年の基本的進め方を議論する大切な場である。

本年度の方針の叩き台として、総務委員会の場において下記のように検討した。

(2020-2-24。9:30~12:00サウスピア第8集会室:総務委員長・渡辺孫也。総務委員・渡辺国昭、大崎俊彦、中村憲雄)

 

1. 議 題 : 2020年度 GS法人定時総会(4月19日)の準備

① 本年度の基本方針・考え方

② ドジョウプロジェクトの推進と拡大

③ VCAD研究会に対する、GS法人の取り組み

④ その他

 

2. 本年度の方針・考え方 : 本年1月10日付の理事長「ご挨拶」を基本とする。

① GS法人の原点回帰:「様々な分野の専門家の協力」で中小企業の「発展に貢献する」支援事業に、「結果を出す」。

② 即ち「儲ける」ことが重要。経済的利益につなげること。支援組織として、世間に認められた証になる。

③ 本年度は特に、上記②「ドジョウプロ」と、③「VCAD」に注力する。

④ 依頼に対する「アドバイス」だけではなく、企業体質強化の「最適な解決策と実施支援」を研究・提案する。余計なオセッカイと考えない。企業のためになると信じ、自信を持って積極的に、但し控えめに。

⑤ 国の重要施策、「環境の改善」・「SDGsの取り込み」・「6次産業化」・「地域活性化」にからめる。

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   SDGsは12の開発目標がある。特に上記3項目を重点的に取り上げる。

 

3. 「ドジョウプロジェクトの推進と拡大」

① 休耕田を活用した「ドジョウ養殖技術」の確立を最重要課題と考える。これ無しには先へ進めない。

② S社K社長・U副社長、(一社)SのH代表理事、A社O会長、大農家K氏、K市役所・農業委員会、R研、大型ドジョウ開発協力のS県S研究所、魚のエサ開発M社、ドジョウ商品販売協力K社、無農薬米粉商品販売協力F社など多くの協力者と連携・協力体制を組みつつある。大きなチャンスである。

③ 養殖技術の確立の後は、ドジョウなど新商品販売戦略立案と事業化成功が次の目標となる。群馬県のK「観光道の駅」に倣い、K市で計画されている道の駅への改善提案を含め、次の支援事業として推進したい。

④ 更にSの国Kリング構想を発展させ、S県全体を巻き込んだ事業への発展を構想し、支援提案したい。S県地域活性化の、目玉になり得る。

⑤ 本事業の推進母体として、GS法人傘下に「任意団体」を設立し、事業推進体制の効率化を図りたい。

 

4. 「VCAD研究会」へのGS法人の取り組み

① NPO法人「VCADシステム研究会」の事務局にコンサルタントとして、(公社)日本技術士会埼玉県支部の6名の技術士が個人契約で参画。(一社)埼玉県中小企業診断協会が団体として契約し2名の診断士が参画している。

② 当研究会は、現在4つの分科会(5つ目を検討中)がある。各々10~19社の企業が参画して活動している。コンサルタント専門家もそれぞれの分科会に分担して参加しているが、今後具体的にどのような支援活動が良いのか、模索中である。

 

③ GS法人が取り組む場合には、従来からのGS法人ミッションに基づいた事業化支援が相応しいと考えている。

a. GS法人として当研究会と契約し、テーマに応じた様々な最適専門家を選択し、企業の現場に入って従業員と共に最適対応策を共同研究し、提案及び支援事業を実施する。

b. 即ち先ず企業ニーズを把握する。次に最適なシーズとのマッチングを、3現主義(現場・現物・現実)で検討する。

c. 技術的対応のみならず、企業体質の改善強化も、必要に応じて提案・支援する。売り上げ増・利益増など、企業体質の向上に、本当につながるかを重視する。収益増加の1部を、報酬として頂く。

d. 以上の取り組みや体制が可能かどうかを念頭に置き、当面は活動内容の共有化や議論を実施する。

e. 理研も「(株)理研鼎業(ていぎょう)」を設立(19-9-5)し、研究成果の社会還元を強化することになった。VCAD研究会と同様、技術シーズの企業化展開支援は、技術士が最適である。自分の専門技術の、ツボにはまっている例はマレである。しかし技術領域に対する土地勘を、どの専門家よりも持っている。GS法人としても、積極的に取り組みたい領域でもある。

 

5. 本年は以上の方針を主体に活動したい。前年の資料がベースでも良いが、これらの考え方を織り込み、資料を作成したい。

① 各々の技術業務の幅を広げわが国の経済発展に貢献すること。何が経済発展に効果があるのか。

② 我が国では国や自治体を始め、支援専門家も含めて、バブル崩壊前後から様々な企業支援努力を継続してきた。しかし残念ながら結果には結びついてはいない。世界の中で本当に残念ではあるが、日本経済は1人負け状態が今も続いている。沢山のヒトがこれを気にして欲しい。

新技術・新商品・新サービスを継続的に企業が打ち出せること。これが解決策の1つと考える。世界の中で、昔のように企業力で尊敬される存在になれるよう、支援専門家として「意識」し、貢献するべきである。

④ 先ずは、企業の個々の従業員と仲良くなること。良いコミュニケーションによる良い信頼関係を構築すること。ヒトの結びつきを大切にすること。歯を食いしばって努力する場面もあるかも知れないが、「楽しく・ワクワク・元気良く」をメインに考えたい。

⑤ 本年は創立10年目になるが、準備が整ってきた。皆で協力し楽しく活性化したい

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6. 理事長一言

① 2000年度2月に技術士(機械部門)として登録され、以来20年が過ぎ、200社の国内外企業の支援を経験させて頂いた。

② 当初は専門分野であるプレス技術の支援業務が多かった。しかし他分野を含めた製造現場の生産管理強化。多分野にわたる企業体質・経営体質の向上支援。海外の企業支援専門家に対する、支援ノウハウの伝授・教育。支援範囲も拡大し、多様化していった。恵まれた支援業務環境にあった。結構儲かった。

③ 対象企業も、資本金数千億円の超大企業から社長一人の零細企業まで様々な所から依頼された。一人で対応する時が多かったが、数人でグループを組み支援する場面も何回か経験させて頂いた。

④ それらの経験を通じ、技術士には支援専門家として様々な可能性があることを学んだ。自らの専門分野を活かすだけではなく、企業体質強化には最適な位置づけにある。この自覚が重要である。他の専門家にはほとんど無い。これを活用しないと、本当に勿体ない

⑤ 依頼された技術アドバイスに応えるだけでは、本当に企業が儲かる体質になったのかどうか。その実感が持てるまでは中々行かない。本当に企業のためになりたいのであれば、最後までやったほうが良いGS法人の原点であるミッションには、この意味が秘められている。

連携と協力グループで楽しくやる。目の前にあるテーマを事例として、多数の参画を期待したい。

                                以上