目的

1. BMC(Business Model Canvas)研究会とは、(一社)日本経営士会埼玉県支部小西洋三支部長がリーダーで、(一社)技術士さいたま(GS法人)メンバーも5名参加している10数名のチームである。現在鴻巣市を中心とした、表記の新事業を提案したいと考えている。街おこし、地域おこし、経済発展が目的である。

2. BMC研究会では「NPO法人鴻巣市コウノトリを育成する会」の会員として数人が参画しており、鴻巣市の事業である「コウノトリの里公園」計画を支援している。これまではボランティア的支援であり、活動目的は、自然環境の向上が主であった。

SDGs

3. しかし現在では環境向上だけでなく、「観光を主体とした経済的発展」を期待する事業とのコラボを構想している。その動機は、国の大きな施策であるSDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)の活用である。世界で一人負け状態のGDPの回復や、わが国経済の活性化にもつながってくる。

4. 国の施策に、SDGsを活用した我が国の観光事業戦略として「観光ビジョン実現プログラム2018」や「SDGsアクションプラン2019」が示されている。視点1.観光資源の魅力を極め「地方創生」の礎に。視点2.観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に。などが謳われている。これに乗りたい。

5. しかし我が国では残念ながらSDGsの認識や浸透が極めて遅れている。埼玉県や県内自治体、県内企業においても認識度は大変低い。関東経産局が関東圏の中小企業500社に対して行った調査では、何らかの行動に活かしているのは、わずか2%のみである。「SDGsについて全く知らない」と回答した企業は84.2%(=中小企業のSDGs認知度15.8%)にものぼる(2018年12月発表)。

6. 5/31日に、表記の件で鴻巣市役所に提案・相談に行ったが、殆んど関心を持って頂けなかった。

計画

7. 当会では「コウノトリの里公園計画」支援の1つのタマとして、休耕田を活用したドジョウの養殖を推進したいと考えている。埼玉県水産研究所や、金魚などの養殖事業者などとも接触し、協力関係を築きつつある。また休耕田を持つ農家との協力によるテスト計画も推進中である。この件については鴻巣市長からも絶大な賛意を頂いている。今後は更に、様々な関係諸団体との連携・協力を切望している。

8. 以上の流れにより、表記の観光事業活性化とコウノトリ・ドジョウ事業のコラボを構想しているのである。私たち「支援専門家」の集団としては、ボランティアではなく「経済発展」に資する「ビジネス」を通じて県内の中小企業や県民のお役に立ちたい。人を集め、仕事を増やし、経済的に地方創生に貢献したい。

9. コウノトリは国の天然記念物であり、それ自体をビジネスにすることはできなくても、ヒトを集めることは可能である。集まった人々、特にインバウンドを鴻巣市やその周辺地域の観光資源を整備し、宿泊施設を整え、地域創生に一役買わせたいと考えている。日本は世界の中でトップクラスの素晴らしい観光条件に恵まれている。しかしその活用は大変遅れている。鴻巣市の成功事例を核に、更に広げてゆきたい。

10. 私たち専門家集団は、中小企業を対象とした支援事業は従来から継続してきた。しかし今回の事業では、自治体や公的機関あるいはその関連の実力者などとの良い協力・連携が無ければ、この事業の成功は難しいと考えている。関東経産局、埼玉県、市、観光局、銀行、マスコミ、地域企業や地域住民などへの働き掛けも必要と考えている。今後の大きな課題である。                                                                                                                                                          以上

「サンプル事例」

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コウノトリのはく製(鴻巣市役所内):新しいシンボルへ。

コウノトリのエサになるドジョウの養殖については、補助金を取得し鴻巣市の休耕田600坪をお借りし、テストを開始する。鴻巣市の関係諸団体の協力をお願いしたい。鴻巣市の「コウノトリの里公園計画」との連携を模索している。良い協力関係を作りたい。協力相手の更なる拡大を切望している。

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ドジョウ養殖用 休耕田候補地            コウノトリの里公園候補地

「鴻巣市と行田市のコラボで、観光事業発展のプロジェクト」の基本構想案

① ひな人形の発祥の地、花の街、4尺玉の花火、日本一の川幅 (鴻巣)

② 忍城、古墳、古代蓮(行田)

③  観光の3大要素

a. 温泉:「温泉を掘る」花和楽の湯で賛同を頂いている。

b. グルメ:ドジョウや養殖魚などの、美味しい地元料理の開発。

c. 観光資源:鴻巣市と行田市の観光資源の新コラボ。これをプロの目で戦略再整備。これがミソ。

④ インバウンド対策:丁寧な案内。外国語対応。BMC研究会でのテーマアップ検討中。

⑤ アクセス、移動手段の改善:鉄道、バス、観光用軽飛行機、蒸気機関車など。県内企業との連携。

⑥ 今後の拡大案:川越、秩父などと。

⑦ 技術士、経営士など支援専門家は黒子。主役ではない。ビジネスプロデューサー役。主役は地域。等