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日本のモノづくり企業の背景と、スターリングエンジン応用新商品の事業化(企業支援の1事例)

1.世界の経済情勢の中で日本を見る。日本企業は今後どうあるべきか。

① 日本経済はバブル時のGDP(国内総生産)は、世界第2位であった。現在は第3位であるが、中国には2倍以上差をつけられ、ドイツに抜かれそうな実状である。一人負け状態にある。

② また人口1人当たりのGDPは、バブル期は世界第3位であった。2014年は世界第27位まで、つるべ落としに下がったが、アベノミクスで少し持ち直した。2015年は26位となり、2016年は世界第22位まで上がってきた。公的機関の支援も有効ではあるが、民間の自主・自助努力も求められている。

③ まだ世界の中では一人負け状態が続いている。途上国は、日本人技術者が支援し、通常のモノづくりのQCD(品質、コスト、リードタイム)は競争力が高い。途上国とのコスト競争だけでは日本は疲弊する。

④ 日本企業は途上国と同じものを作りコスト競争する時代ではない。棲み分けを考えるべきである。継続的に新技術開発や新商品開発などを行い世界に問うような、「体質改革の戦略」が必要な時代である。

⑤ のような背景で、「(一社)技術士さいたま(GS法人)」を発足させた。「企業の発展に資する」こと

⑥ をミッションにしている。事業とはお金を回すことである。儲かること、結果を出すことを目指す。

⑦ 「技術士発」で新しい仕組みを提案して行く。技術士は個人での技術相談が得意である。しかし事業成功のためには様々な要素の最適な組み合わせが必要である。様々な専門家や専門機関のと連携が不可欠である。知恵をすり合わせ、企業の現場に入り、従業員と共に汗を流し、研究しながら進めたい。

⑧ 中小モノづくり企業と、それに連なるエンドユーザーが顧客である。「真に喜ばれること」がビジネス発展の秘訣である。GS法人は一般論でのアドバイザーよりも、具体論での旗振り役を目指したい。

⑨ モノ余り時代でも、世界70億人の本当に欲しいモノは、まだ不足状態である。これに焦点を当てたい。潜在的ニーズを継続的に探ること。常に改善・改革を図ること。これがポイントと考えている。

⑩ スターリングエンジン(SE)の新商品開発は、その良いモデルとしたい。

2. BMC(ビジネスモデルキャンバス)による事業化計画

① 開発計画や事業化計画の正式版は資料の量が多く理解するのに長時間を要する。BMCはそれをA4一枚で表現し、計画の全貌が一目でつかめる便利なツールである。

② ここでは「LEDアロマSE」の事業化を事例とした。

③ 事業の主体者は、やる気にあふれた企業である。支援者は、あくまで支援者である。

3.ブルーオーシャン戦略

① 世の中に出回っている商品の大多数は、現在では性能はあまり変わらず、価格競争が激しい。これを血みどろの海にたとえ、レッドオーシャンと呼ばれている。

② ブルーオーシャン戦略とは、今までにない新しい付加価値商品を提案し、従来の競争とは離れた領域で、顧客に新たな感動と所有する喜びを提供するものである。

③ 「LEDアロマSE」は、この戦略に合致した商品開発と事業化を目指したものである。